Aプログラム 2010(内的)宇宙の旅 [9作品 | 77]
頭山(2002年/10分 日本)
監督:山村浩二
ケチな男がサクランボの種を食べたせいで、頭に桜の木を生やす。そこにむらがる無責任な大衆や、背後で不気味にそそりたつ高層ビル街。古典落語に現代的な息吹を吹き込んだ2000年代の名作は、ちっぽけで視野の狭い人間たちの世界の背後に、巨大な宇宙を覗かせる。
アヌシー、広島グランプリ、米アカデミー賞ノミネートほか。


© Yamamura Animation
スキゼン(2008年/13分 フランス)
監督:ジェレミー・クラパン
150トンの隕石と衝突したアンリは、自分の身体から91cm離れてしまうのだが、そのことを誰にも理解してもらえない。アニメーションだからこそ可能になる現代社会の宇宙的孤独感の表現。世界と断絶したアンリが沈みこむ内的宇宙。
カンヌ映画祭コダック賞、アヌシー観客賞受賞ほか。


© Dark Prince
愛と剽窃(2010年/7分 ドイツ)
監督:アンドレアス・ヒュカーデ
あんたのキャラクター、好きなんだ。盗んでいいかい?--マルから始まり、マルへと収束する、アニメーション・キャラクターたち(一部実在人物)の壮大なメタモルフォーゼ・ユニバース。
ザグレブ特別賞、アヌシー音楽賞ほか。


© Studio Film Bilder
タッドの巣(2009年/5分 イギリス)
監督:ペトラ・フリーマン
しなるムチ、小さな人、大きな人、伸びる髪、ハサミ……タッドの巣、それは少女たちが必ず陥り、帰還できるそのときまで、感覚の記憶を育む場所。少女の心に宿る暗闇を生理的・官能的になぞるようなフリーマンの油絵アニメーション、久々の新作。


© Petra Freeman
ルシア/ルイス(2007-2008年/8分 チリ)
監督:ヨアキン・コチナ、クリストバル・レオン、ナイルズ・アタラー
ルシアはルイスに恋した日のことを思い出す。今はどこかに消えてしまったルイスのことを。遠くに響くオオカミの声は彼の声を思わせる。心のざわめきが感染し、家具が壊れ、土が溢れ、壁が木炭で塗り込められる。致命的な出来事の起った夏の記憶が蘇る、戦慄の立体アニメーション二部作の完全版。
ファントーシュ映画祭グランプリ(『ルシア』)、ザグレブ特別賞(『ルイス』)ほか。


© Diluvio Gallery
RGBXYZ(2008年/12分 アイルランド)
監督:デイヴィッド・オライリー
すべてを捨てて都会に出て来た少年は、灰色の非人間的な都市環境に打ちのめされながらも、巨大な悪と対峙する--それが彼の運命なのだ。コンピュータ・バグのようなビジュアルで構成された無機質世界で語られる、現代の寓話。
カルタスヴィラドコンデ最優秀アニメーション賞ほか。


© David OReilly Animation
このマンガはお前の脳をダメにする(2008年/5分 アメリカ)
監督:ブルース・ビックフォード
クスリで雑然とした心が我に返ろうと、神秘的な灯台と幼年期の記憶に導かれていく……かつてフランク・ザッパのお抱えアニメーターだった伝説の存在から届いた解体と生成譚。粘土だけじゃなく線画でも凄まじいんです。


© Leisure Class Productions, Bruce Bickford, Listen 2da Music
きっとすべて大丈夫(2006年/17分 アメリカ)
監督:ドン・ハーツフェルト
普通の人ビルの平凡な日常が、迫り来る病魔によって、ゆっくり、ゆっくりと崩壊していく。北米で絶大の人気を誇るハーツフェルトが贈る大作シリーズの第一弾。暗闇に浮かぶ棒線画と実写の驚くべきコンビネーションが開示する、日常的崇高の世界。惰性的な世界に差し込む光、このうえなく新鮮な雨。
サンダンス短編部門審査員大賞ほか。


© bitter films
※上映作品・上映順は予告なく変更されることがあります。あらかじめご了承ください。
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